心を込めて故人様を送り出す、告別式の役割と流れ
FAREWELL CEREMONY
告別式は、故人様との最期のお別れをする大切な儀式です。通夜や葬儀とは異なり、ご遺族やご友人、知人が集まり、故人様の思い出を振り返りながら感謝の気持ちを伝える場でもあります。一般的には、お焼香や献花、弔辞などを通じて、参列者それぞれが故人様に向けた想いを表します。また、告別式の形式や進行は地域や宗派によって異なり、多くの地域では、火葬前に告別式を行いますが、火葬後に改めてお別れの場を設けるケースもあります。近年では、家族葬や無宗教形式の告別式も増え、ご遺族の想いに寄り添った柔軟な形が選ばれるようになっています。
告別式についての疑問や準備に関する不安があれば、お気軽にご相談ください。ご遺族様が心穏やかに故人様をお見送りできるよう、お手伝いをいたします。
移動の負担をなくし、心穏やかに見送る告別式
葬儀の際、「できるだけ移動の負担を減らして落ち着いて故人様を見送りたい」と考えるご家族は少なくありません。そのような場合、通夜・告別式・火葬までを一か所で執り行うことで、移動の手間を省き、ご家族がゆっくりと故人様と向き合うことができます。慌ただしさを感じることなく、静かな環境の中でお別れの時間を大切にできることが、大きな特徴です。移動にかかる負担がないことで、ご遺族様も心の整理をしながら、安心して故人様を送り出すことができます。
また、葬儀の形式にこだわることなく、ご家族の想いやご要望に寄り添いお一人おひとりの気持ちを大切にし、心温まる告別式をご提案いたします。
「どのような形が自分たちに合っているのかわからない」とお悩みの方も、どうぞお気軽にご相談ください。ご遺族様の想いに寄り添いながら、最適な形をご提案いたします。
告別式の変遷と現代のかたち
告別式は、故人様との最期の時間を大切にする儀式として、長年にわたり執り行われてきました。従来は、宗教的な儀礼とともに厳かに行われるのが一般的でしたが、近年ではご遺族や故人様の意向を尊重し、より自由で柔軟な形式を選ぶケースが増えています。例えば、家族葬の普及により、身近な方だけで静かにお見送りをする小規模な告別式を希望される方が増えています。また、音楽葬や映像を用いた演出など、故人様の人生や個性を反映した新たな形式も注目されています。形式にとらわれない選択肢が広がることで、ご遺族の想いをより反映しやすくなり、「悔いのないお別れ」ができるようになっています。
その中でどのような形を選ぶかは、ご遺族の想いによるものですが、最も大切なのは、故人様への感謝を伝え、ご家族が心から納得できるお別れをすることです。
告別式での基本的なマナー
告別式は故人を偲び、遺族とともにお別れをする厳粛な場です。以下のポイントを守り、適切な行動を心掛けましょう。
1. 服装
・男性
男性は黒の礼服(ブラックスーツ)を着用し、白いワイシャツに黒いネクタイを合わせます。靴や靴下も黒で統一し、派手な装飾品は控えましょう。清潔感のあるシンプルな装いが基本です。
・女性
女性は黒のワンピースやスーツ、アンサンブルを着用するのが一般的です。スカートの丈は膝下が望ましく、素足を避けて黒のストッキングを着用したうえでアクセサリーも控えめにし、全体的に落ち着いた印象を心がけましょう。
2. 持ち物
・数珠
仏式の葬儀では数珠が必須です。男性用・女性用でサイズやデザインが異なるため、適切なものを用意しましょう。
・香典
香典袋(不祝儀袋)は、黒白または双銀の水引を用いるのが一般的で中袋には、故人様とのご関係や慣習に応じた金額を包みます。表書きには宗教形式に合わせた言葉を記入しましょう。例えば、仏教では「御霊前」や「御香典」、神道では「御玉串料」、キリスト教では「御花料」などが使われます。
3. 時間厳守
開始時刻の10~15分前には会場に到着するよう心がけましょう。早めに到着することで、受付やご挨拶を済ませ、落ち着いて式に臨むことができます。万が一遅れてしまった場合は、静かに会場に入り、遺族や他の参列者に迷惑をかけないよう配慮しましょう。遅れた理由によっては、式終了後にご遺族の方々に一言お詫びを伝えると丁寧です。
4. 弔辞や挨拶
・焼香や献花の際
焼香や献花は順番を守り、丁寧に行います。身だしなみを整え、無言で礼儀正しく行いましょう。
・遺族への挨拶
遺族に対して「このたびはご愁傷様です」や「お力落としのないように」といった控えめで心のこもった言葉をかけます。
5. 振る舞い
・静かに行動する
会場内では、私語や大きな声を避け、厳粛な雰囲気を大切にするよう心がけましょう。また、携帯電話は必ず電源を切るかマナーモードに設定し、音が鳴らないようにしてください。小さな行動一つひとつが、故人様やご遺族様への思いやりを表します。静かな空間で心を込めてお別れの時間を過ごしましょう。
・会場での飲食
告別式の間は、厳粛な場であることを考え、飲食は控えるのが基本です。ただし、式後に供されたものは、ご遺族様の気持ちに感謝しながら丁寧にいただきましょう。心を込めて用意されたものに対して、感謝の気持ちを忘れず、静かにいただくことがマナーです。
6. その他の注意点
・子どもや高齢者の同伴
子どもや高齢者を同伴する場合は、周囲に迷惑をかけないよう、事前に配慮をしましょう。子どもが静かに過ごせるよう準備を整えたり、高齢者が無理なく参加できるようサポートすることが大切です。周囲への気遣いを忘れず、安心して式に臨んでいただけるよう心がけます。
・写真撮影の禁止
式場内での写真撮影は一般的にマナー違反とされています。どうしても撮影が必要な場合は、事前にご遺族様や主催者に許可を取りましょう。故人様やご遺族の方々の気持ちを尊重し、厳粛な場にふさわしい行動を心がけることが大切です。
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告別式に関する記事
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告別式の準備と流れ—安心して迎えるために
告別式を執り行うにあたり、事前の準備を整えておくことで、当日を落ち着いて迎えることができます。どのような形式で行うか、参列者の規模、進行内容などを決めておくことで、ご遺族が安心して故人様をお見送りできる環境を整えられます。
まず、告別式の形式を決めることが重要です。宗教儀礼を含めるか、無宗教形式で行うかなど、ご家族の想いや故人様の希望に合わせた選択が可能です。また、会場の規模や座席の配置、使用するお花や音楽など、細かな演出も事前に考えておくとスムーズです。
「何を準備すればよいかわからない」「どんな形式がふさわしいのか迷っている」といったお悩みにも、丁寧に対応いたしますので、お気軽にご相談ください。